~世代交代リフォーム~「受け継ぐ家」の4つのポイント

2022.5.30
コラム

「自分の家を持ちたいな…」と考えたことはありますか?

多くの方は結婚をきっかけに漠然とその想いを持ち始めるのではないでしょうか。

新築して理想通りの間取りや好みのインテリアに囲まれて過ごすのも良いですが、現実には「家族の条件に合う土地が見つからない」「社会情勢の影響で建築単価が上がってしまって…」など新築住宅のハードルはここ数年上がり続けるばかり。

それを考えると、意外と条件の良さを感じるのが「実家を受け継いでリフォームする」という選択です。


そんなとき思い返されるのが、以前親が言っていた「この家はいずれあなた達に譲るから、その時は好きなように使いなさい」という言葉。

いざ家を持つとなったとき、近頃は新築事情が厳しくなってきたことで、土地の購入コストや建物にかける費用を抑えられるという点で、実家のリフォームは有力な選択肢になってきました。


「受け継ぐ家」が持つ課題

新築住宅と違い、親から受け継ぐ家は基本的にもれなく「中古住宅」です。

親の世代が20代後半で結婚し、その後子どもが生まれるタイミングで家を建てたとすれば、築40年程度経過していることになります。

これだけ長い年月を経た家は、さらに30~40年住まう理想の住まいの対象になるのでしょうか。


皆さんにまず思い出してほしいのは“子どもの頃の記憶”。

その記憶をもとに確認してほしいのが「外壁の塗り替えをしたかどうか」になります。

外壁塗料は材質の特性上、5~10年で塗り替え時期が訪れます。

壁に触れて手や服に塗料の粉がついた記憶はありませんか?

玄関まわりの壁からタイルが剥がれていたり、軒裏にコンクリートの剥がれが起きたり、鉄筋がむき出しになっている箇所はありませんか?


中古住宅は外見に問題がないように見えても、建物の基盤となる躯体(くたい:建物を支える柱や梁などの建築基準にかかわる構造の中心)が弱っていることがほとんど。

その持ち具合は外からの見た目とは比例しないと考えたほうが賢明です。


「受け継ぐ家」に必要な修繕予算

家を受け継ぐ決断をし、リフォームの算段を立てるにあたって夢を膨らませるのは、

「過ごしやすく、くつろげるリビング」

「対面キッチンの向こうに見える子ども達の笑顔」

「最新で快適なシステムバスやウォシュレット付トイレ」など

生活動線上にある内装空間がほとんどです。


しかし、中古住宅の場合、対象物件の基礎・構造の健康状態を知っておき、これから住む期間その建物が十分持つように処置をしておくことが重要です。

これは建物を新築するに際して「木造にするか鉄筋コンクリート造にするか」など、住宅の基礎・構造部分を先に決めることと同じことです。


つまり、受け継ぐ家の予算検討をする際に考えるべきは、以下の順番になります。

  1. 躯体の修繕工事→必須予算
  2. 劣化内装の復旧→必須予算
  3. 好みの内装材への変更→選択予算
  4. 間取り変更・大規模改装→選択予算

意外と「1. 躯体の修繕工事」を最優先に意識できている方は少ないと感じます。


「受け継ぐ家」に合うリフォーム会社とは?

受け継ぐ家のリフォームに一番大切なことは「基礎・構造の状態を的確に診断し、十分な状態になるまで修繕すること」になります。

ここがスタートラインです。

リフォーム会社はそれらの工事の知識・施工品質をもっていることが最低限の条件になります。

どんなに素敵な内装プランを提案し、高い技術力で内装工事ができたとしても、建物の基礎・構造部分が崩れてしまえば全て台無しです。

内装プランの実現には施主さまと施工会社の相性や好みも影響してきます。

基礎・構造の修繕施工に実績・技術を持ったリフォーム会社の中から、好みに合ったリフォームプランを提案してくれる会社を吟味して選定することをお勧めします。


1つの選択肢として

設計ショウルーム“シェリールリコデコ”の運営母体は、沖縄県内で鉄筋コンクリート住宅の外壁修繕実績が豊富な喜神サービス。

外壁修繕・塗装防水の職人の集まりからスタートして実績を積み上げてきた会社です。

既存住宅状況調査技術者の資格を持った建築士も所属しています。

女性設計士による細かな気配りが行き届いた提案、デザインテーマを設け、理想が膨らむプランなど、資格保有者を中心にサポートしていきます。



安心安全に住宅を受け継ぐために、基礎・構造にも精通した施工会社の中から、素敵な内装プランを提案してくれるリフォーム会社を選びましょう。

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