~世代交代リフォームには選択肢と彩りを~

2022.4.11
コラム

近年、沖縄県内では
親と同居するために実家の2階部分をフルリフォームしたい
親から譲り受けた家を、必要最低限”住みやすさを重視”したリフォームをしたい」など
世代交代に関するリフォームのご相談が増えています。


リフォーム=「元に戻す」ではない


設計ショウルームを立ち上げるまで喜神サービスは、内装リフォームの延長としてこれらのご要望にお応えしていました。

しかし、同じような工事を重ねるにつれ『これまでの修繕中心のリフォームでは、お客様の想い描いていたビジョンに気づけないまま、工事を納めてしまってはいないか』と感じるようになりました。

“修繕リフォーム”における価値は、リフォームを通して住まいを元通り綺麗に戻すことが中心となります。

経年劣化や破損などで「マイナス」になってしまった価値を、リフォームを通して「±0(プラスマイナスゼロ)」の価値へ戻す作業が前提です。

世代交代のリフォームではどう考えていけば良いでしょう。


世代交代には彩りが必要?!


40~50年前の住宅の造りは、居間・台所・それぞれの部屋は壁でしっかりと区切り、トイレやお風呂場も動線は廊下で分かれていて全く別物というのが一般的でした。

現代では核家族化が進み、個人のプライベートを尊重する時代へと変化し、以前とは逆に「家族が自然に顔を合わせられる」「機能的にコンパクトに」といった点が住まいの動線や造りにおいて重要視されるようになりました。

LDKが広くなり、廊下が減り、リビングと個人の居室が直接繋がるといった間取りも増え、トイレやお風呂の水まわり空間は、洗面室を中心にまとめる、トイレを2カ所に設置するなどのケースも増えてきました。


価値を高めるリフォーム


建築の材料も漆喰やゼロエネルギー住宅に代表されるように、環境やエコに配慮したものが多くなり、オール電化の住宅も増えています。

世代交代リフォームでは「過去の価値をいったん取り払い、現在の価値を改めて付加するリフォーム」が重要になってきます。

この視点に立つと、これまでの修繕リフォームでは当たり前の価値観だった「壁紙は元々使われている安価で同じようなものを」という提案は、「せっかく一部を変えるのであれば、この機会に全体の機能性を上げ、好みの色やおしゃれな柄の壁紙に」という価値を加える提案に代わっていきます。

実際、大きな面積を使う壁紙などの色・柄の選択では、同じ品番での色違いでカラフルなものが選べたりします。

ポイント使いや組み合わせで、お部屋の雰囲気を変えることは十分に可能です。

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住宅リフォームのプロとして


これまでは、住宅建築という「専門的な分野」ということが災いし、施工会社のスムーズな工事の完了を目的とした「良かれと思って」の判断が優先され、お客様から選択の機会を奪ってしまっていたという見方もできるのかもしれません。

しかし逆の見方をすれば、壁紙・床材・キッチン水栓・窓やドアのタイプ・照明器具・建具の仕上げ材など、住宅資材は1つの住宅でも多岐にわたるものが使用されています。

それらに対して特に絞り込みもせず、複数のメーカーの全ての品番を選択肢としてお客様に提示することはあまりに非効率であり、住宅のプロとして仕事を放棄している…とも言えるのかもしれません。

世代交代のリフォームにおいては、「自分好みの住空間づくり」という価値観がリフォームの大部分を占めます。

特に「デザインやおしゃれさ」というような選択肢をプロの知見を添えて、あえて広げてお客様に提示できる”知識や感覚”は、リフォーム会社として必須の提案力として求められているのです。


設計ショウルームでできること


設計ショウルーム”シェリールリコデコ”では、お客様が好みの雰囲気をイメージできるよう、デザインテーマをいくつかご用意しています。

その中から好みに近いテーマを選んでいただく、もしくはプラン選びを一緒にお手伝いいたします。

女性設計士や専門の資格保有者が中心となりサポートいたしますので、単なるリフォームに留まらず、きめ細かな気配りを反映させた世代交代リフォームをスムーズにご提案できるはずです。

少しでもお客様好みの住まいづくりができるよう、住まいのデザインにも力を入れたご提案を日々の学びの中から実現していきます。

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